[2022年03月15日]

ひこばえや水船の水溢れ出づ

山田みづえ(1926~2013)

ひこばえ(蘖)が春の季語。ひこばゆも同意の季語です。
春になると樹木の切株や根元から芽が次々と伸びだし、その生命力には驚かされます。「蘖」とはこの切株から新たに萌え出てきた芽のことを指します。もともとは「孫生(ひこば)え」から出た言葉で、「なばえ」「またばえ」とも呼ばれます。
この句の「水船(みずふね)」は、飲用水などたたえて置く大きな箱または桶をいいます。その水船から溢れ出ている水と、樹木から芽が伸び出す蘖とが共鳴し合っていますね。
作者やまだ・みづえの紹介は、2005年2月12日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)

投稿者 m-staff : 2022年03月15日 10:56

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