[2022年03月16日]

ぜんまいや岩に浮き出す微笑仏

古館曹人(1920~2010)

ぜんまい(薇)が春の季語。干薇、薇狩も同意の季語です。
ゼンマイ科の多年草。平地の川沿いや山地の林などでよく見かけます。歯朶植物。芽立ちのころは綿毛に覆われ、渦巻き型をしています。古くから蕨とともに山菜として親しまれ、茹でて干薇にすると保存がききます。若芽が銭の形をしているところから「薇」の名前が付いたといわれています。
この句の「微笑仏」は、崖や岩の表面に刻まれた仏像のことで、磨崖仏(まがいぶつ)ともいわれています。微笑仏は、大分県の臼杵(うすき)や宇都宮市の大谷石に刻まれたものが有名です。薇との対比が共感を呼びますね。
作者ふるたち・そうじんの紹介は、2007年1月14日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)

投稿者 m-staff : 2022年03月16日 10:58

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