[2022年03月18日]

義仲寺の水のにごれる彼岸かな

深見けん二(1922~2021)

彼岸が春の季語。お彼岸、入り彼岸、彼岸前、彼岸過、彼岸舟なども同意の季語です。
今日から春の彼岸です。彼岸は春分と秋分の日を中日として、その前後7日間のことで、24節気のほかに我が国で作られた雑節の一つです。単に彼岸といえば春のこと。彼岸とは、梵語の訳語で、生死を超越しないこの世、此岸に対する語で、悟りの世界を意味します。彼岸入りの日を、彼岸太郎、入り彼岸、さき彼岸といい、この日の晴天を豊年の予兆の一つとして見たりしました。
この句の「義仲寺(ぎちゅうじ)」は滋賀県大津市にある天台系の寺院。木曽義仲を葬った場所に建てられています。松尾芭蕉の墓があることで知られています。
この句ではその寺院に、義仲や芭蕉の墓があることを、水の濁れると意味深に詠っています。
作者ふかみ・けんじの紹介は、2005年2月12日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)

投稿者 m-staff : 2022年03月18日 11:02

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