[2022年04月12日]

山桜日は荒海を染めて落つ

斎藤美規(1923~2012)

山桜が春の季語。
毎年今頃、窓から見える裏の武山の山裾に、ぽつぽつと山桜が白く咲いています。
多くは山地に自生する桜ですが、各地で栽培もされています。バラ科サクラ属の落葉高木で、春になると葉と同時に淡紅白色の花をつけます。古来、詩歌に詠まれてきた桜はこの山桜が多く取り上げられています。古くから桜の名所として取り上げられている奈良県吉野山の桜は現在でもほとんどが山桜であり、吉野の桜を移植したといわれる京都市嵐山の桜は山桜が多く見られます。
作者は、新潟県糸魚川市に生まれ育ち住んだ人。山桜が咲くころ、日本海の荒海に日が沈んでゆくよ、と詠っています。
作者さいとう・みきの紹介は、2008年10月23日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・新型コロナウイルスの感染が徐々に増えてきましたね。次の「第7波」で主流になるとみられるのは、オミクロン株の一つでより感染力の強い「BA.2」、さらにイギリスなどでは別の変異ウイルス「XE」も徐々に広がりを見せています。感染を防ぐにはやはりワクチン接種、外出の際には混雑した場所や換気の悪い感染リスクの高いところを避ける、マスク、消毒、換気、道を避けるといった方法をするしかありません。難儀なことですね。

投稿者 m-staff : 2022年04月12日 09:36

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