[2022年04月14日]
蝌蚪飼ふやはてなき貧とおもへども
小林康治(1912~92)
蝌蚪(かと)が春の季語。お玉杓子、蛙の子、蝌蚪の紐も同意の季語です。
近くの小学校の小さな池にお玉杓子が発生しています。蛙は春になると水中に卵を産みます。10日ばかりで孵化し、だんだんに四つ足の形ができてくると、尾が短くなって、しまいには取れてしまいます。蝌蚪の間は水中だけに住んでいますが、蛙となってからは水陸両棲になりますね。蛙の卵は粘膜に包まれてすき透り、池などでかたまっているのは春を感じます。
この句の作者は、蝌蚪を飼っています。一見、風流とは思いますが、それは貧乏故と自嘲しています。貧しさの中に喜びも感じられますね。
作者こばやし・こうじの紹介は、2008年8月1日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・大型で非常に強い台風1号が小笠原諸島に近づいています。これから次第に風が強まる見込み。午前6時には南の海上を時速20キロで北へ進んでいます。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。今年も温暖化の影響で巨大な台風が日本を狙っています。しばしウクライナに「カミカゼ」が吹いてロシア軍が困ることにならないかしらと考えました。
投稿者 m-staff : 2022年04月14日 09:46
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/8089