[2022年04月15日]

物草の太郎の上や揚雲雀

夏目漱石(1867~1916)

揚雲雀(あげひばり)が春の季語。雲雀、落雲雀、初雲雀、朝雲雀、夕雲雀、雲雀籠、告天子なども同意の季語です。
雲雀は、ひとたび春の空へ舞い上がると、一日中、空で囀っているように思いますが、不意に急降下してくる習性があるところから、揚雲雀といい、また落雲雀とも呼びます。特に、麦畑に巣を作るところから、雲雀といえば麦畑のイメージが強く感じられますね。
この句の「物草太郎(ものぐさたろう)は、「御伽草子(おとぎぞうし)」の一編に出てくる人物のこと。無精者ながら歌に才能があり、宮中に召されたところ、貴族出身の善光寺如来の申し子と分かって
出世する人物です。おおらかな出生話を、揚雲雀の明るい声がのどかにしていますね。
作者なつめ・そうせきの紹介は、2005年2月17日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・大型で強い台風1号は、小笠原諸島を暴風域に巻き込みながら北上を続けています。ウクライナ南部の知事は、ロシア海軍の黒海艦隊の旗艦「モスクワ」に対して「ミサイル攻撃で深刻な被害を与えた」と言明。これに対してロシア国防省は、沈没を認めました。ここしばらくは、東部での激しい戦闘が予想されます。北朝鮮は、弾道ミサイルの発射や7回目の核実験をしそうです。金一家の祭りごとに人民が付き合わさるという図式はいつまで続くのでしょうね。

投稿者 m-staff : 2022年04月15日 09:56

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