[2022年05月02日]
さびしいぞ八十八夜の踏切は
田中裕明(1959~2004)
八十八夜が春の季語。
2月4日の立春から数えて八十八日目に当たります。昔から農家にとって暦の上での大事な日であり、このころをめどに本格的な農作業に取り掛かります。また、八十八夜の別れ霜などといわれ、気候的のこのころを境に安定してきます。小学唱歌に「なつもちかづく八十八夜」と歌われるように、茶どころでは茶摘みの最盛期であり、また農家の種まきの目安にもなっています。
この句は、八十八夜の踏切は淋しいという、作者の深い心象風景が句になっています。もともと踏切には何か淋しがらせるドラマを含んでいるように思えます。
作者たなか・ひろあきの紹介は、2011年8月21日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・3年ぶりにコロナ禍の行動制限のない大型連休。今年の黄金週間は、2日と6日を休みにすれば、10連休。これだけ休みが続けばどこかへ出かけたくなりますね。この後、コロナの感染者が激増しなければいいのですが、どうなることやら心配です。
投稿者 m-staff : 2022年05月02日 09:36
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