[2022年05月10日]
子雀を四五日飼うて放ちけり
篠原温亭(1872~1926)
子雀が夏の季語。雀の子、親雀、黄雀なども同意の季語です。
今日から愛鳥週間。野鳥を愛護する週間。バードウィーク。
雀の子と聞いただけで懐かしい気持ちになります。孵化した雀の雛は、最初は目も開かず羽も生えていません。やがて2週間ほどで巣立つようになります。とはいえまだ成鳥には程遠く、くちばしの付け根が黄色くなっています。ここから「黄雀」という別名が生まれました。やがて子雀同士が群れて、にぎやかに騒ぐようになりますね。
この句では、捕まえた子雀を四、五日飼って仲間の所へ放ってやったと詠っています。とりわけ事実のみですが、心温まる光景です。
作者しのはら・おんていの紹介は、2007年3月15日を参照。
(出典:篠原温亭著「温亭句集」、民友社、1927年刊)
・ウクライナに軍事侵攻中のロシアで、対ドイツ戦勝記念日を祝う大規模軍事パレードが行われました。プーチンは侵攻を正当化する演説に終始しました。これは空しい強がりで、守りに弱いプーチンをさらけ出したといえます。ロシアにとってますます出口なしの戦いが続きます。
投稿者 m-staff : 2022年05月10日 10:02
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