[2022年05月15日]

ふるさとの波音高き祭かな

鈴木真砂女(1906~2003)

祭が夏の季語。夏祭、祭礼、宵祭、夜宮、神輿、山車、祭囃子、祭太鼓、祭笛、祭衣、祭提灯、祭髪なども同意の季語です。
コロナ禍で祭を中止していたところもほとんどが再開しているようですね。京都の葵祭は3年連続中止、東京の神田祭は行われるようです。
古来、日本人は農事の安定と豊作を祈って神に祈りを捧げ、感謝し、ともに1年の無事を喜び合ったものです。夏祭は、特に風水害、虫の害などの無いように祈りました。神は夜の間に来臨すると信じられており、夜宮、宵祭といって前日の夜から祭が始まります。現在の祭りにつきものの神輿は、本来は地上に降りてきた神が乗る乗り物でした。
作者の故郷は千葉県の鴨川。波瀾の人生は丹羽文雄が「天衣無縫」「帰らざる故郷」で書いています。この句では、故郷の祭りを素直に表現していますね。
作者すずき・まさじょの紹介は、2005年1月16日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・沖縄本土復帰から今日で50年、半世紀。太平洋戦争の沖縄戦のあおと、27年にわたってアメリカの統治下におかれ、沖縄は50年前の今日、本土に復帰を果たしました。現在、在日米軍の専用施設の約70%が沖縄に集中しています。また、経済は「本土並み」にはなお差が開いています。沖縄と本土の溝はますます深くなり一体何時になったら埋まるのでしょうね。

投稿者 m-staff : 2022年05月15日 10:08

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