[2022年05月17日]
てつせんの花のさきなる濁世かな
松澤 昭(1925~2010)
てつせん(鉄線)の花が夏の季語。鉄線花、てつせんかづら、菊唐草、クレマチスなども同意の季語です。
キンポウゲ科の蔓性植物。中国原産で江戸時代に渡来しました。垣根、鉢植えにして観賞します。5月ごろになると、葉の付け根から花梗を出し、大形の白色や紫色の花を開きます。6枚の花弁は萼片が変化したもの。鉄線花の名前の由来は、蔓が硬くて針金のようなところから付いたもの。現在、鉢植えで市場に出回っているのは改良種のクレマチス。
この句の「濁世(じょくせ)」は、濁り穢れた世、末世のこと。この句では鉄線花の蔓の硬いイメージと対比して、それにしてもこの世は濁世だなあと慨嘆しています。
作者まつざわ・あきらの紹介は、2005年3月21日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・エンジェルスの大谷選手、今日はアウェーでテキサス・レンジャーズと対戦。第9号ホームランを期待します。それにしても「二刀流」は大変ですね。投手と打者の両方をするためには人の何倍かの練習をしなければなりません。彼の努力に脱帽です。
投稿者 m-staff : 2022年05月17日 09:13
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