[2022年05月18日]
ひるがほのあまた咲くなり氷室道
及川 貞(1899~1993)
ひるがほ(昼顔)が夏の季語。
ヒルガオ科の多年生つる草。野原や道端などどこででも見かけます。茎は細長く地上を這い、何にでも巻き付き、葉は長く楕円形をしています。夏の日の下、朝顔よりやや小さめの淡紅色のあっさりとして花を開きますが、結実しませんね。名前の通り日盛りに咲きます。昼顔の一種に夜に咲く「夜顔」があります。
この句の「氷室道(ひむろみち)」は、氷を夏まで貯蔵しておくための特別な室または山陰かげの穴をいい、そこへたどる道のこと。この句では、氷室道に昼顔がたくさん咲いている、と詠っています。静謐な山の光景が浮かんできますね。
作者おいかわ・ていの紹介は、2005年8月22日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・ウクライナ東部の要衝マリウポリの製鉄所にとどまっていた部隊が投降し、ロシア側が製鉄所を制圧して、マリウポリを完全掌握する可能性が強まった、と報道されています。日本人なら「玉砕」する所でしょうが、捕虜の交換になったことのようです。ロシアは、全体には東部2州の掌握を狙ってほかの戦線に集中するはずがウクライナ側の反撃にあってこのところ勢いを失っているようです。
投稿者 m-staff : 2022年05月18日 09:36
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/8126