[2022年05月20日]

雛芥子は美しけれど妹恋し

長谷川零余子(1886~1928)

雛芥子(ひなげし)が夏の季語。虞美人草、美人草、麗春花なども同意の季語です。
雛芥子が、半野生化して道端に咲いているのはなかなか風情がありますね。ケシ科の1,2年草。ヨーロッパが原産で、江戸時代に渡来しました。芥子のように阿片になるような成分を含んでいないので、花壇や切り花用に栽培されています。高さ60センチほどの茎の先に柔らかく見える花を上向きに開きます。茎には粗い毛があって、深く咲けた羽状の葉は互生します。色は白、紅、紫、絞りなどが見られます。雛芥子という名前は可愛いという意味ですね。
この句の「妹」は、「いも」と読み、男性が女性を親しんで言う言葉。主に妻や恋人を指しています。この句では、「恋人」でしょうね。雛芥子よりも美しい女性とはどのような姿をしているのでしょうね。
作者はせがわ・れいよしの紹介は、2008年5月29日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・バイデン大統領が就任後初めて韓国と日本を訪問します。中国を念頭にインド太平洋地域への安全保障が旅のテーマ、日韓両国と首脳会談、日米豪印の4か国の枠組み、クアッドの首脳会議などが行われます。ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮の動向など話題は盛りだくさんですね。

投稿者 m-staff : 2022年05月20日 09:29

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/8128