[2022年05月23日]

十薬を抜き捨てし香につきあたる

中村汀女(1900~89)

十薬が夏の季語。どくだみも同意の季語です。
良く知られた植物でいたるところで目につきますね。特に、林などの暗いところでは、白い花が一層浮き立って見えます。ドクダミ科の多年草。高さは40~50センチほど。十字形の4枚の苞の真ん中に黄色い小花が付きます。独特の悪臭を放つので嫌われますが、雨の多い季節の白い十字の花は清々しく見えます。古くから薬草として重宝され、「毒痛み」からこの名前が生まれました。また、十薬といわれるように、10種の薬効があるとされています。
この句では、十薬を抜いてしまったところ、悪臭の香に突き当たってしまった、と詠っています。さもありなんですね。
作者なかむら・ていじょの紹介は、2005年1月4日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・エンジェルスの大谷選手は、対アスレチックス戦で1番DH。1回に先頭打者で第9号ホームランを放ちました。これで日米通算150号。相棒のトラウトが第12号を打ち、二人がホームランを打てばエンジェルの勝利、4対1で2連勝となりました。

投稿者 m-staff : 2022年05月23日 09:42

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