[2022年05月26日]

書庫暗し若葉の窓のまぶしさに

竹下しづの女(1887~1951)

若葉が夏の季語。山若葉、谷若葉、若葉風、若葉寒なども同意の季語です。
若葉は、初夏の瑞々しい木々の葉を指します。「枕草子」では、「木々の木の葉、まだいと繁うはあらで、わかやかに青みわたりたる」と表現しています。鬱蒼とするような茂りではなく、葉の重なりの軽やかさが若葉のころのたたずまいですね。若葉は、晴れた日の軽やかさ、雨に濡れた鮮やかさ、曇天の冷え冷えとした感じなど、様々にとらえられます。
この句では、いつも暗い書庫にも、若葉の窓がまぶしく反映している、と詠っています。
作者たけした・しづのじょの紹介は、2005年5月10日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・東京都が首都直下地震の被害想定を10年ぶりに更新しました。建物の耐震化が進んだことなどで死者は約6150人と全秋の想定より3割余り少なくなったと発表しています。一方、今回の想定では新たに「災害シナリオ」が示されています。これは被害や影響が時間の経過とともにどのように変化していくかを表しています。示唆に富んだ提言がなされていますが、「常に備えよ」という言葉一番ふさわしいと感じました。

投稿者 m-staff : 2022年05月26日 09:56

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