[2022年05月29日]

ふと思うことありて蟻ひきかへす

橋 閒石(1903~92)

蟻が夏の季語。山蟻、大蟻、黒蟻、蟻の道、蟻の列、蟻の門渡り、蟻の塔、蟻塚なども同意の季語です。
蟻は蜂と同類の昆虫、羽は消滅しています。春から秋まで見られますが、夏に一番活動的ですね。土の中や腐った木の幹に巣を作ります。女王蟻と生殖のための雄は巣から出来ずにほかの蟻が穴を掘り、餌を運び幼虫の世話をします。分業をしていて、全体で相当な数となります。巣の中には白い米粒ほどの蟻の俵がありますが、これは蛹の入っている繭です。成虫の蟻は羽化して飛び、羽蟻といいます。
この句は、蟻を擬人化して、さもありなんと思わせる表現をしています。一体何を考えて行動しているのでしょうね。
作者はし・かんせきの紹介は、2005年5月4日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・28日は各地で真夏日になりましたが、29日はさらに気温が上がり、35度以上の猛暑日になるところもあるようです。この時期は身体が暑さに慣れていないので熱中症にならないように注意しましょう。ところでエンジェルスの大谷選手は、2番DHでブルージェイズの菊池選手と先輩後輩対決。腰の張りは大丈夫かしら?

投稿者 m-staff : 2022年05月29日 09:46

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