[2022年05月31日]
夏雲に海や山とで人消ゆる
榊原風伯
夏雲が夏の季語。夏の雲も同意の季語です。
夏空の雲のこと。夏雲といっても色々あり、大別すれば積雲と積乱雲になります。夏の太陽に地面が熱せられ、また温度の高い地面や水面の上を寒気が通り、その底が温められると上昇気流が生じて、積雲ができます。積雲の発達したものが積乱雲となって、夕立や雷を起こしますね。この積乱雲は「雲の峰」と呼んでいます。積雲は輪郭のはっきりした濃い離れ雲です。底は平らで白く輝き、朝に現われて発達し、夕方には消えます。
この句では、夏雲を見ていて、山と海で人を捜索中の事故ないし事件を取り上げてみました。山は、山梨県道志村女児行方不明事件、海は、知床観光船沈没事故。いずれも大自然の驚異と人間のはかなさが表れましたね。
投稿者 m-staff : 2022年05月31日 09:42
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