[2022年06月11日]
紫陽花の紫紺をつくし竜飛岬
成田千空(1921~2007)
紫陽花が夏の季語。四ひらの花、七変化、手鞠花なども同意の季語です。
梅雨の花、紫陽花は平たく清楚な野生の額紫陽花の園芸種で、こんもりと毬形に咲きます。日本原産で、江戸末期に来日したシーボルトによって西洋に紹介され、そこでさらに改良された品種が逆輸入され親しまれていますね。古名は、あずさい、よひらなどと呼ばれ、あず(集まる)さい(藍色)から生まれた語といわれています。咲き始めは白、しだいに緑、青、紫、桃色などに色を変え、七変化とも呼ばれています。
この句の「竜飛岬(たっぴみさき)」は、青森県北西部、津軽半島北端の岬。津軽海峡に望み、北海道の白神岬が見えます。2つの岬を結ぶ青函トンネルが開通していますね。この最果ての竜飛岬に今日も紫陽花が紫紺の色を見せていると詠っています。
作者なりた・せんくうの紹介は、2006年3月28日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・エンジェルスの大谷選手は、昨日、勝ち投手と12号ホームランによってオールスターゲームの出場に前進しました。今日はニューヨーク・メッツとの試合です。一方、サッカーの日本代表は11月に開幕のワールドカップに向けての強化試合でガーナに4対1で勝利しました。この後、14日にチュニジアと対戦します。
投稿者 m-staff : 2022年06月11日 10:00
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