[2022年06月23日]

老木の緑蔭のいとこまやかに

富安風生(1885~1979)

緑蔭が夏の季語。翠蔭(すいいん)も同意の季語です。
夏の暑い日を歩いていて木陰に入ると、爽やかな涼しさが感じられますね。木々の間からのぞく青空、木洩れ日のちらちらとした動き、子どもたちのにぎやかな声、ベンチでの語らい、昼寝など、公園の緑蔭は森林浴もかねて憩いの場となっています。緑蔭には明るさとそこに憩う人々の姿が想像されます。
この句では、公園の老木の緑蔭は細やかで豊かな気持ちにさせてくれる、と表現しています。
同じ作者に次の句があります。
緑蔭の海よりしづかなる憩ひ  風生
海の潮騒や波の音よりも緑蔭の方が憩うと詠っています。
作者とみやす・ふうせいの紹介は、2005年2月6日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)
・エンジェルスの大谷選手は、昨日のロイヤルズとの試合で3ラン2発を含む4打数3安打、8打点の大活躍。今日は2番DH兼投手。さて、スーパーマンに休養は必要ないのでしょうか。相棒のトラウトは今日は休みです。

投稿者 m-staff : 2022年06月23日 10:01

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