[2022年06月26日]
青春かく涼しかりしか楡大樹
鍵和田秞子(1932~2020)
涼しが夏の季語。涼気、涼風、夏のほか、朝涼、夕涼なども同意の季語です。
暑いものとあきらめている夏のひとときに、思いがけなく、さっと風が吹いて風鈴を鳴らしたりします。暑さと涼しさは、光と影のような関係にあり、照り付ける太陽の下から木陰などに入るとホッとする涼しさを覚えます。人々は、暑さを忘れようと海や山へ出かけたり、あるいは水を打つなど様々な工夫をします。その涼しさを求める行為が涼み、納涼と呼ばれます。夏の暑さを忘れることを、古来「夏のほか」「夏のよそ」などといっていますね。
この句では、楡の大樹の下で涼しさを得ることは、青春のひと時だ、と詠っています。
作者かぎわだ・ゆうこの紹介は、2005年5月28日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・東日本を中心に猛烈な暑さが続いています。熱中症に気を付けてください。この記録的な暑さ、6月下旬としては「過去100年で最も高い平均気温」になりそうだ、とNHKの気象予報士の南さんが解説しています。ところでドイツでは、G7サミットが始まりました。議題はロシアへの圧力強化、ウクライナ支援、食糧危機への対処など。問題山積ですね。。
投稿者 m-staff : 2022年06月26日 09:43
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