[2022年06月28日]

ガーベラの炎のごとし海を見たし

加藤楸邨(1905~93)

ガーベラが夏の季語。
ガーベラは多種多様の品種があり、また花期も長期にわたるので季節感でははかれないところがありますね。キク科の多年草。南アフリカが原産地。明治の終わりごろに渡来しました。花壇に鉢植えに、また切り花として温室で栽培され、年中出荷されています。根際から出る長い葉の中央から花茎を伸ばして花をつけます。普通は朱紅色ですが、白、黄、橙、ピンクなどの色があり、八重咲も見かけます。花期は5月から9月ごろまでで、元気のよい花です。
この句では、狭い庭の炎のような朱紅色のガーベラを見ているうちに、にわかに大きく広がった海が見たくなった、と詠っています。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:青柳志解樹編著「俳句の花 下巻」、創元社、2004年刊)
・6月中に梅雨明けとは驚きました。27日、気象庁は関東甲信、東海、九州南部に梅雨明けを発表しました。関東甲信は、平年より22日、去年より19日早くなっています。6月中の梅雨明けは4年前の2008年6月29日以来で過去最短になりました。今年の7月、8月はいったいどのような気象状況になるか心配です。

投稿者 m-staff : 2022年06月28日 09:10

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