[2022年06月30日]

後ろから水鉄砲で撃たれけり

榊原風伯

水鉄砲が夏の季語。
夏に行う水遊びの一つで、竹筒の一節の片方に小穴をあけ、別の棒に布を巻きつけて竹筒にはめ、小穴から水を吸い込ませて、棒を押すと、勢いよく水が小穴から飛び出します。今はプラスチック製のピストルの形のものが多く見られます。
昔、ある女性から聞いた話。熱愛の末、一緒になった男性の横暴に耐えかねて、別れ話の最中に、相手の背中に向けて、水鉄砲で男性を撃ったとそうです。よほど腹に据えかねてのことでしょうが、どこか快哉を叫びたくなる話ですね。この句では、撃たれた男性の口惜しさもうかがわれます。
古く、近松門左衛門の「曽我会稽山」に「顔を目当てにしゆつと突き出す胡椒辛子の水鉄砲」があります。
・東京電力管内で、今日も猛烈な暑さが予想されていて、電力供給の余力を示す「予備率」は、夕方の時間帯にこの4日間で最も厳しい水準になると見込まれることから、政府は「電力需給ひっ迫注意報」を継続するようです。今朝方午前3時に福島県いわき市にある勿来(なこそ)火力発電所の9号機が設備のトラブルで運転を停止しました。さあ、資源エネルギー庁が状況を確認しています。

投稿者 m-staff : 2022年06月30日 09:56

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