[2022年07月01日]
街筋といふもの淋し日の盛り
倉田紘文(1940~2014)
日の盛りが夏の季語。日盛りも同意の季語です。
いかにも暑そうな季語ですね。正午から2時、3時ごろまでがそれに当たります。街に出ても、郊外に行ってもあまり人影を見ることはありません。山口誓子の句集「炎昼」が世に出てから、「炎昼」という季語がよく使われるようになりました。ことに、誰もいない郊外の田の畔を歩いていると、どちらかといえば街なかの近代的な語感を与えそうな「炎昼」という言葉よりも「日盛り」の語の方がふさわしいように思われますね。
この句では、夏の日中の最も暑い盛り、街の通り筋、街通りは閑散として淋しい限りと詠っています。実景ですね。
今日の富士山は雲に隠れています。1日は山開き。
作者くらた・こうぶんの紹介は、2009年3月24日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・政府は6月26日から東京電力管内に「電力需給ひっ迫注意報」を発令し、4日間家庭や企業に節電を求めてきましたが。30日午後6時に解除しました。この注意報の本当のところはどうなんでしょうね。今後は、電力の需給は厳しい状況が続くとして、7月1日から9月末まで、全国で節電要請を行い、無理のない範囲で節電の協力を求めています。
投稿者 m-staff : 2022年07月01日 10:15
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