[2022年07月10日]

大地いましづかに揺れよ油蝉

富沢赤黄男(1902~62)

油蝉が夏の季語。蝉、みんみん、熊蝉、にいにい蝉、蝉時雨、初蝉、朝蝉、夕蝉なども同意の季語です。
横須賀市立西公園では、にいにい蝉が鳴き始めました。梅雨明けごろから、にいにい蝉が弱く鳴き、次いで油蝉がジージーと油を揚げるような声で鳴きだし、みんみん蝉がミーン、ミーンと高い声で、さらに熊蝉がシャー、シャーと大きな声で鳴きます。蝉の種類は多く、30種以上といわれています。鳴くのは雄蝉だけで雌を呼ぶために鳴きます。幼虫として7,8年もの間地中で過ごし、成虫になってからは1~2週間で死んでしまいます。短命ですね。
この句では、油蝉が鳴いているのに対し、大地が共鳴して静かに揺れているような気持がしてくる、と詠っています。
作者とみざわ・かきおの紹介は、2007年9月16日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・今日は参院選の投票日。民主主義の権利と義務を行使に行っていきます。

投稿者 m-staff : 2022年07月10日 09:24

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