[2022年07月13日]

うすものの立ちて総身透かんとす

皆吉爽雨(1902~83)

うすもの(羅)が夏の季語。絽、紗、経羅、薄衣なども同意の季語です。
羅は、着ている人はもちろん見た目にもいかにも涼し気に見えます。
素材は、絽、紗、経羅、明石、透綾の、上布、その他薄くて軽やかに縫ったものを指します。また、それらで仕立てた単衣(ひとえ)もののこと。昆虫の羽根のように透き通り、文字通り薄衣というにふさわしく見えます。冷房装置の無い時代に暮らしの中から生まれた工夫の一つですね。
この句では、羅を着た女性が立てば、総身、すなわち体中が透いて見えるようだ、と詠っています。いささか艶な句になっています。
作者みなよし・そううの紹介は、2005年4月30日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・安倍元首相への狙撃事件、容疑者が作った手製の銃は一度に6つの弾が発射される仕組みになっていて、2度発射されたとみられています。13日早朝午前5時から大規模な現場検証が行われました。これは容疑者が発砲した弾を捜索するのが目的だということです。現場の状況から多くの聴衆への発砲がなかったことは確認されています。

投稿者 m-staff : 2022年07月13日 09:45

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