[2022年07月16日]

雨近き雀かしまし含羞草

角川源義(1917~75)

含羞草(おじぎそう)が夏の季語。眠草も同意の季語です。
マメ科の多年草。ブラジル原産。戸外での越冬は難しく、園芸的には1年草として鉢植えで栽培されています。葉に触れるとすぐに恥ずかしそうに葉を閉じ、葉柄が下に垂れます。夜も眠るように葉を閉じるので眠草の名前がありますね。夏に、球状に集まったピンクの可愛らしい花をつけ、色は、橙、紅もあります。
この句では、雨が降りそうな天気の中で、雀が騒がしく鳴いています。
それを含羞草が恥ずかしそうに聞いています。
今日は、薮入り。盆の16日前後に従業員が休みを取る慣習。今ではなかなか見られなくなりましたね。
作者かどかわ・げんよしの紹介は、2005年3月24日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004)
・今日から3連休。海や山へ、コロナに気を付けてください。一方、戻り梅雨のような気候の中で、宮城県と岩手県では記録的な大雨、災害の危険性が非常に高く、厳重な警戒が必要になっています。十分気を付けてください。

投稿者 m-staff : 2022年07月16日 09:50

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