[2022年07月24日]
泪目に淡路島かげ花ざくろ
柴田白葉女(1906~84)
花ざくろ(柘榴)が夏の季語。柘榴の花も同意の季語です。
梅雨のころ、緑の滴るような中での柘榴の花は鮮烈な印象を与えます。柘榴の花には雄花と雌花があって、落ちるのは雄花。花弁を散らすことなく花ごと落ちて、椿の花に似ていますね。ザクロ科の落葉高木。ペルシャ、インドが原産地。夏になると、枝先に鮮やかな紅色の花を咲かせます。園芸でも栽培されています。色には白、朱、淡紅色、絞りなどもあって盆栽にもよく見られます。
この句の作者は、何の理由かはわかりませんが、泪目で淡路島の島影を見ています。そこには鮮烈な柘榴の花が咲いていると詠っています。
作者しばた・はくようじょの紹介は、2006年7月4日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・ロシアがウクライナに軍事侵攻してから5か月。ウクライナ産の小麦などの輸出再開に向けてロシアとウクライナがトルコと国連の仲介によって合意した翌日に南部オデーサの港湾施設がミサイル攻撃を受けました。プーチンのやっている国家資本主義は、極悪非道、いつかその報いが来ることでしょうね。
投稿者 m-staff : 2022年07月24日 09:43
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