[2022年08月01日]

ヨットゆく風をよろこびゐる如く

稲畑汀子(1931~2022)

ヨットが夏の季語。ヨットの帆、ヨットレースなども同意の季語です。
8月になりましたね。去年の今頃は、東京オリンピックが真っ盛りで毎日、楽しませてもらいました。
ところで、ベランダから見える相模湾には、今日もヨットが一艘出ています。朝は漁船、昼頃からヨットが顔を見せます。
厳密にいえば、ヨットは帆またはエンジンで動く小型船ですが、俳句では、エンジンを持たずに三角形の帆を立てて走る小形の帆船を指します。ヨットは四季を通じて行われていますが、ヨットが夏の季語とされているのは、もともと水辺のスポーツ全般について、涼しさを求める気持ちにその基礎をおいているからですね。
この句では、ヨットが風をはらんで、まるで喜んでいるように走っている、と詠っています。素直もまた良きかな。
作者いなばた・ていこの紹介は、2005年3月20日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・8月になっても、暮らしに身近な食料品などの値上げが続いています。これは原材料やエネルギー価格の高騰に加えて、急激な円安で海外からの調達コストが一段と上昇しているからですね。これに対して、消費者はあらゆる創意・工夫で対処しなければなりません。えらいことです。

投稿者 m-staff : 2022年08月01日 09:29

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