[2022年08月03日]
空蝉に蝉のかなしみ残りけり
林 執(1914~2009)
空蝉(うつせみ)が夏の季語。蝉の殻、蝉の脱殻、蝉のもぬけなども同意の季語です。
毎日朝から晩まで、うるさいぐらい蝉が鳴いていますね。蝉が成虫として地上で生息するのはわずか1週間ほどですが、地中での幼虫生活は長期間にわたります。樹液を十分に吸い、成熟した蝉は夏の夜、地上に這い出してきて、背を割って脱皮します。この蝉の脱殻を「空蝉」といいます。羽化したばかりの蝉はとても美しいものです。
この句では、脱皮したばかりの蝉は、そのことにより、成長した悲しみが残っているように見える、と詠っています。
作者はやし・しょうの紹介は、2006年8月31日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・ヤクルトスワローズの村上選手が39号を打ち、プロ野球記録の5打席連続ホームランを達成しました。4打席までは王さん初め13人が名を連ねていましたが、ついに村上選手がその壁を破りました。今年は3冠王を狙えそうな勢いです。ところで、エンジェルスの大谷選手は残留。その代わり、イグレシアス、シンダーガード、マーシュといった選手がほかの球団に移籍しました。大リーグの球団運営は本当にドライですね。
投稿者 m-staff : 2022年08月03日 09:57
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/8203