[2022年08月17日]

蘆の花舟あやつれば水匂ふ

山口誓子(1901~94)

蘆の花が秋の季語。蘆、葭、葦原、葭原、葭の花、葭の秋なども同意の季語です。
古くから我が国は「豊葦原」と呼ばれるように蘆の国。季語として春夏秋冬を飾っています。イネ科の多年草。水辺に野生して、地下に根茎を伸ばし繁殖し、大群落をつくり、8月から10月ごろにかけて、紫褐色の小さな花を穂にたくさんつけます。芒に似ていますが、蘆の方が穂も花も大きく見えます。花穂はやがて枯れて、絮毛を付けた穂が飛びます。葭とも呼ばれていますね。
この句では、蘆の花が咲いている水辺を舟で渡れば、強く水が匂っている、と詠っています。
作者やまぐち・せいしの紹介は、2005年①月24日を参照。
(出典:青柳志解樹編著「俳句の花 下巻」、創元社、2008年刊)
・甲子園の高校野球選手権は、本日お休み。明日は一番面白いといわれる準々決勝4試合。東北、関西、九州の代表校が残っています。優勝候補は、大阪桐蔭高。どこがストップさせられるか楽しみです。
エンジェルスの大谷選手の11勝は勝敗つかずでお預け。次回を期待しましょう。

投稿者 m-staff : 2022年08月17日 09:22

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