[2022年09月01日]

風少し鳴らして二百十日かな

尾崎紅葉(1867~1903)

二百十日が秋の季語。厄日、二百二十日も同意の季語です。
立春から数えて二百十日目。このころは気象の変化によって台風のやってくるのが多くなります。ちょうど稲の開花期に当たるところから
農村では心構えとして厄日と呼んできました。実際には十日後の二百二十日の方が台風の襲来が多く見られますね。これらの日が暦の上で記されるようになったのは、稲作の無事を願う農民の切なる願いでしょう。
この句では、いつもなら暴風雨がやってくるのに今年は風が少し吹いてくるだけだ、と詠っています。
現在、今年最大級の台風11号が沖縄、奄美地方に来襲しています。
今日は、震災記念日。関東大震災記念日。今後30年間のM7以上の地震の確率は30%と評価されています。
作者おざき・こうようの紹介は、2005年7月9日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・今日は「防災の日」。今年の政府の総合防災訓練は、南海トラフの巨大地震を想定して実施。南海トラフの巨大地震とは、静岡県の駿河湾から九州の日向灘にかけてのプレート境界で発生します。マグニチュード8~9の巨大地震が今後30年以内に「70%から80%」の確率で発生すると予測されています。どうにもなりませんね。しかし、これの備えての準備は少しでも進めなければなりません。後は神頼みしかありません。

投稿者 m-staff : 2022年09月01日 09:41

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