[2022年09月04日]
野分してしづかにも熱いでにけり
芝 不器男(1903~30)
野分が秋の季語。野わけ、夕野分、野分晴、野分立つ、野分中、野分後、野分雲なども同意の季語です。
野分の風の省略した形。古くは台風といった用語がなかったので、草木を吹き分ける秋の強風を野分といい、その風が吹くことを「野分立つ」といいました。野分は、船乗りや漁師の観察から生まれた季語ともいわれています。今日では、台風といえば雨を伴うのですが、野分は風だけですね。野分の後はからりと晴れあがって、秋草や垣根の倒れるようなことがあってもある種の爽涼感があります。
この句では、若くして病にあった作者にとって、野分の後は熱が出てしまった、と詠っています。「しづかにも」が不安な気持ちを代弁しています。
作者しば・ふきおの紹介は、2005年5月24日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・パドレスのダルビッシュ投手がドジャース相手に7回無失点で12勝目(7敗)、日米通算3000奪三振を記録。36歳にしてますます素晴らしいピッチングを披露しています。今日の大谷選手はアストロズ相手に投手DHで出場します。台風11号は北上中。沖縄本島付近にあります。
投稿者 m-staff : 2022年09月04日 09:09
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