[2022年09月08日]
いちじくをもぐ手を伝ふ雨雫
高浜虚子(1874~1959)
いちじく(無花果)が秋の季語。白いちじくも同意の季語です。
古名に「花なしくだもの」といい、「無花果」と書きますが、これは果実の内部に花がつくためです。クワ科落葉小高木。アラビアが原産地。日本には江戸時代に長崎に伝わり、当時は唐柿、南蛮柿と呼ばれていました。夏から秋にかけて暗紫色の果実をつけます。割ると薄紅色の果肉は酸味、水分が少なく、独特のねっとりとした甘さを持っています。
この句では、無花果の枝から果実をもぐときに、雨雫が伝ってくると実景を詠っていますね。
今日は、白露。24節気の一つ。このころから秋気がようやく加わってきます。
作者たかはま・きょしの紹介は、2005年1月7日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)
・台風11号はどこかへ行ってしまいましたね。大谷選手が33号ホームランを打つも試合は逆転負け、残念。ヤンキースのジャッジ選手は4試合連続の55号ホームランを打ちました。大谷選手とア・リーグのMVP争いをしています。
投稿者 m-staff : 2022年09月08日 09:57
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