[2022年09月11日]

ものいはぬ男なりけり木賊刈り

大島蓼太(1718~87)

木賊(とくさ)刈りが秋の季語。木賊、砥草なども同意の季語です。
自生していますが、庭園でもよく見かけますね。トクサ科の常緑多年草。高さは30~50センチほど。直径5~8ミリの管状で枝はほとんどありません。茎は縦筋が入っていて堅くざらざらしているため、昔は茎を秋に刈込、煮てから乾燥させ紙やすりに用いました。ものを研ぐという意味で「研の草」から「とくさ」と名が付き、これに漢名の「木賊」の字を当てています。
この句では、寡黙な男がせっせと木賊を刈っている、と詠っています。作者は信濃に生まれ、江戸へ出て幕府御用の縫物師となりました。芭蕉復興の気運を重んじ江戸蕉門の第一人者として門人3000人を擁したといわれています。
今日は、二百二十日。台風12号が発生し、先島諸島に接近中。
作者おおしま・りょうたの紹介は、2009年11月28日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)
・エリザベス女王の国葬は、9月19日、日本時間の午後7時からロンドンのウェストミンスター寺院で行われると発表されました。国葬の行われる19日は、イギリスで「バンクホリデー」と呼ばれる休日になることが決まっています。日本の何やら総理の「国葬」は何なんでしょうね。ところで大谷選手がアストロズ相手に好投しています。

投稿者 m-staff : 2022年09月11日 10:01

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