[2022年09月12日]

柚子もがれさむく静かな月夜来る

大井雅人(1932~2008)

柚子もがれが秋の季語。柚、青柚、柚子の実、柚子は黄にも同意の季語です。
ミカン科の常緑小高木。中国が原産地。寒さに強く北は福島県相馬まで栽培されています。初夏に白色五弁の花が咲き、秋には5~6センチの果実が育って、晩秋から春にかけて黄色に熟します。緑色の未熟な果実は、皮の小片を吸い物や酢の物に用いて香りを楽しみます。果汁は果実酢となって調味料にします。徳島県のすだち、大分県のかぼすなどの雑種があり、古くからその地方の名産品として親しまれています。
この句では、柚子がもがれて、さむい月夜が静かに来ている、と詠っています。秋から冬への一情景が柚子を主題にまとめられていますね。
作者おおい・がじんの紹介は、2009年2月3日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・アストロズから前日12勝目を挙げた大谷選手が、今日は1回に第34号ホームランを打ちました。凄いことをやるものですね。それでもエンジェルスのザル投手陣は12点も取られ、逆転負けを喫しました。ところでウクライナ軍は、ロシア軍が事実上の撤退を表明した東部ハルキウ州の重要拠点イジュームをはじめ、州内の広範囲の領土を奪還したと発表。この後どのような形勢になるのでしょうね。

投稿者 m-staff : 2022年09月12日 10:19

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/8243