[2022年09月29日]

母追うて走る子供の手に通草

橋本鶏二(1907~90)

通草(あけび)が秋の季語。木通、通草の実、山女(やまひめ)なども同意の季語です。
アケビ科の落葉蔓性低木。山野に自生しています。秋に熟す実は6~7センチほどで果皮は厚く、熟すと縦に開いて黒い種を含み、食べると甘い白い果肉が現れます。あけびは、開け実、または開けつびの意味からきています。
この句では、母に駄々をこねて叱られた子が、泣いて母を追ってゆく様子が伝わってきますね。子どもの手にはしっかりと通草が握られています。子どもにしてみれば、母親も大事ですが、食べたい通草も大事です。子どもの手にあるものは「母親」が取ってくれたものですから、そこは母の愛がもたらしたもの。これは何気ない日常の「母子賛歌」と作者はとらえました。
(出典:清水哲男著「「家族の俳句」歳時記」、主婦の友社、2002年刊)
・今日は横浜へ連れ合いとお出かけ。

投稿者 m-staff : 2022年09月29日 07:35

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