[2022年10月01日]

大輪の白菊の辺がまづ暮れぬ

加藤楸邨(1905~93)

白菊が秋の季語。菊、黄菊、菊花展、大菊、中菊、小菊なども同意の季語です。
27日に武道館で行われた安倍晋三氏の葬儀には4183人が参列、献花として菊を捧げました。ものすごい菊の数ですね。会場は菊の香りに包まれました。
キク科の多年草。中国が原産で、奈良時代に渡来し、江戸時代に園芸化が進んで多くの品種が作り出されました。明治になるといっそう改良され、日本で栽培されるものは「和菊」と呼ばれています。大輪の一輪咲きは厚物咲きともいわれ、小菊は懸崖づくりなどに仕立てられます。
この句では、大輪の白菊の辺(へ)あたりからまず日が暮れてゆく、と大きく詠っていますね。
今日は、衣替え、共同募金開始。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・国連の安保理事会では、ウクライナの東部、南部の「住民投票」は違法だと非難し、ロシア軍の即時撤退を求める決議案をアメリカなどが提出しましたが、ロシアが拒否権を行使して否決されました。理事国15か国のうち10か国が賛成しましたが、中国、インド、ブラジル、ガボンが棄権し、ロシアが拒否権を行使しました。国連は機能していませんね。

投稿者 m-staff : 2022年10月01日 09:46

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