[2022年10月07日]
日は墓の家紋をはなれ烏瓜
古館曹人(1920~2010)
烏瓜(からすうり)が秋の季語。玉瓜(からすうり)、玉章(たまずさ)も同意の季語です。
ウリ科の多年草。野原などに自生し長い蔓を出して木や竹などに登り、赤く熟れた楕円形の実を垂れます。初めは緑色をしていて白い縦筋がみられますが、秋が深まると赤く熟して、筋は消えます。種は蟷螂の頭に似ていて、また結び文の形をしているので玉章という呼び名もありますね。果肉からは、ひびやしもやけの塗り薬、黄烏瓜の根から天花粉が作られます。
この句では、烏瓜の咲いている墓地にお参りをしていて、お墓の家紋から日照りが離れてゆく、と詠っています。
作者ふるたち・そうじんの紹介は、2007年1月14日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・今年のノーベル文学賞は、フランスの女性作家、アニー・エル
ノーが選ばれました。私も読んだことのある「シンプルな情熱」「場所」「嫉妬」などの作品で知られています。今年も村上春樹を推している人には残念な結果ですね。私もその一人で今年は彼のほとんどの作品を翻訳まで含めて読みました。彼はもうノーベル文学賞を超えています。
投稿者 m-staff : 2022年10月07日 10:07
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