[2022年10月09日]

火の山にたましひ冷ゆるまで遊ぶ

野見山朱鳥(1917~70)

冷ゆるが秋の季語。冷ややか、冷ゆ、秋冷、下冷え、朝冷え、夕冷えなども同意の季語です。
秋も深まると畳に坐ったり、壁や物に触れたりすると、思わずひやりとすることがありますね。「新涼」は肌に感じる涼しさで、「冷やか」は肌に感じる冷気ですから、秋がそれだけ深まったことになります。晩秋に近くなると、冷やかさは一段と強くなって、寒気として肌に感じられるようになります。
この句では、観光地の火山巡りで、いささかオーバーに魂が冷えるまで遊んでしまった、と詠っています。
作者のみやま・あすかの紹介は、2005年4月19日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・昨日はパドレスのダルビッシュがメッツ相手に見事な投球術を発揮して勝利をあげました。ところで、ロシアが8年前に一方的に併合したウクライナ南部のクリミアと、ロシア南部を結ぶ「クリミア大橋」が爆破とともに大きな火災が起き、橋の一部が崩落しました。さあ、プーチンはどうするのでしょうね。

投稿者 m-staff : 2022年10月09日 09:32

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