[2022年10月15日]
栴檀の実を喰ひこぼす鴉かな
河東碧梧桐(1873~1937)
栴檀(せんだん)の実が秋の季語。楝(おうち)の実も同意の季語です。
落葉した梢の高く、たくさんの黄色い実がついている姿は、澄んだ秋の空に映えて美しく感じます。この実がぱらぱらと落ちこぼれるのは見事です。センダン科の落葉高木。栴檀の実は小さく楕円形で10月過ぎに黄色に熟し、落葉後まで長く残ります。この実は「くれんし」という生薬で、鎮痛剤などに配合されていますね。
この句は見たそのままを表しています。地上に落ちた栴檀の実を鴉が食べ、こぼしている情景が浮かんできます。
今日から新聞週間。新聞の読者がほかの媒体に少しずつ移行しています。
作者かわひがし・へきごとうの紹介は2005年3月11日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)
・ヤクルトが2年連続でセ・リーグの覇者。阪神の矢野監督はみじめな最後でしたね。シーズン初めから今年で監督をやめると広言して顰蹙を買いました。指揮官としては失格です。今のような巨人、阪神、中日、広島、DeNAであれば当分はヤクルトの天下でしょう。
投稿者 m-staff : 2022年10月15日 09:06
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