[2022年10月18日]

秋遍路すぎつつつひに面上げず

井沢正江(1921~2008)

秋遍路が秋の季語。
昔から遍路は春のものとされていますが、四国八十八か所の札所巡りは、空の高く晴れ渡った日の多い秋にも結構行われています。これを「秋遍路」と呼んでいます。春に比べて光と影の濃い秋の野道を歩く遍路の姿には寂しさがただよいますね。背景としては、古びた寺院のたたずまいや四国の山坂から望む海の光りなどには心にしみる光景です。
この句では、秋の遍路人がついに顔を上げずに前を過ぎて行った、と詠っています。何やら意味ある旅なのでしょうね。
作者いざわ・まさえの紹介は、2008年2月19日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・この冬、新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念される中で、アメリカでは11月下旬の感謝祭の時期を前に両方のワクチンを接種するよう呼び掛けが始まりました。さて、日本ではどうなるのでしょうね。私はすでにコロナ接種を4回済ませております。

投稿者 m-staff : 2022年10月18日 09:16

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