[2022年10月19日]

とりかぶと紫紺に月を遠ざくる

長谷川かな女(1887~1969)

とりかぶと(鳥兜)が秋の季語。かぶとばな、かぶとぎく、やまとりかぶとなども同意の季語です。
キンポウゲ科の多年草。高さは1メートル前後。花期は、8月から10月。濃い紫色の美しい花で観賞用にも栽培されています。
花の形が舞楽で用いる烏帽子に似ているのでこの名前があります。茎も葉も根も毒性が強く、根は乾燥して鎮痛剤に用います。やまとりかぶとは山野に自生していて、昔アイヌが熊狩りの矢にこの毒液を塗って使いました。
この句では、とりかぶとの鮮やかな紫紺に、月もはるかに遠ざかった、と詠っています。
作者はせがわ・かなじょの紹介は、2005年7月30日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
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投稿者 m-staff : 2022年10月19日 09:22

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