[2022年10月20日]

鵙啼いて秋の日和を定めけり

正岡子規(1867~1902)

鵙(もず)が秋の季語。百舌鳥、鵙日和、鵙の早贄(はやにえ)なども同意の季語です。
秋の明るい日差しのなかで、キーイッ、キーイッ、キキキキキと鋭くつんざくように鳴いています。頭が大きくて可愛らしい姿をしていますが、くちばしの先は猛禽のように曲がっていて、昆虫、蛙、小鳥までを捕食します。春から秋にかけてこれらの餌を木の枝などに突き刺しておき、冬の食べる習性があって、「鵙の早贄」として知られています。
この句は、読む人をおおらかな気分にさせてくれますね。鵙が啼くことで秋の日和が定まるとは言い得て妙です。
作者まさおか・しきの紹介は、2005年1月20日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の鳥」、創元社、2007年刊)
・アメリカの大リーグはプレイオフが真っ盛り。パドレス対フィリーズ、アストロズ対ヤンキース。それを見る観客はみなマスクをしていませんね。

投稿者 m-staff : 2022年10月20日 09:27

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