[2022年10月21日]
三田二丁目の秋ゆふぐれの赤電話
楠本憲吉(1922~88)
秋ゆふぐれ(夕暮)が秋の季語。秋の暮、秋の夕暮、秋の夕なども同意の季語です。
秋の暮と暮の秋は良く混同されます。秋の暮は夕暮れの情景で、昔から多くの詩歌の素材となってきました。暮れの秋は秋の終りと理解されますね。日一日と日暮れが早くなって、寂しさが秋の暮の中にも秘められています。
この句の三田二丁目は、慶応大学の所在地。久しぶりに母校の近辺を歩いていると秋の夕暮れの中に鮮やかな赤電話に気が付きました。ふと研究室にいるはずの友人にでも電話をしてみようと思い立ったのでしょう。昔の慶応ボーイは大学のことを「慶応」とは言わずに「三田」といっていましたね。
作者くすもと・けんきちの紹介は、2005年4月25日を参照。
(出典:清水哲男著「増殖する俳句歳時記」、ナナ・コーポレート・コミュニケーション、2002年刊)
・イギリスのリズ・トラス首相辞任へ。就任した時、間違いなく早くやめると思っていましたが、それにしても早すぎます。円相場が150円前半まで値下がりしています。政府・日銀は早急に対策を講ずるべきです。プロ野球のドラフト会議が昨日行われました。コロナ禍もあってか突出した選手は少なく「不作の年」ですね。
投稿者 m-staff : 2022年10月21日 09:11
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