[2022年10月22日]
秋夕焼わが溜息に褪せゆけり
相馬遷子(1908~76)
秋夕焼が秋の季語。秋の夕焼も同意の季語です。
ベランダから相模湾を見て、今頃は熱海の向こうに太陽が沈みます。秋の夕焼けがまるで血の色のように見えています。
夕焼けは1年中見られますが、秋の夕焼けは夏の夕焼けほどに豪華さはなく、別の寂しさを秘めていますね。ことに秋の海の夕焼けは変化に富んでいます。秋の風情が深く感じられます。夕陽が没した後の寂寥感に行く秋の情緒が濃くにじみます。
この句では、作者の溜息が秋の夕焼けを褪せさせるかのように艦居られる、と詠っています。
作者そうま・せんしの紹介は、2005年5月2日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・今日はナ・リーグ優勝決定シリーズ、パドレス対フィリーズ、ともに1勝を挙げての対戦。昔から奇数ゲームに勝ったところが優勝をするというジンクスがあります。ところで、今晩から日本シリーズが始まります。ヤクルト対オリックス、村上と山本の対決が興味をそそりますね。
投稿者 m-staff : 2022年10月22日 08:42
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