[2022年11月02日]
寄りあひてはなれて石の秋思かな
桂 信子(1914~2004)
秋思(しゅうし)が秋の季語。秋懐(しゅうかい)、傷秋(しょうしゅう)、秋あはれ、秋淋しなども同意の季語です。
事に寄せて、しみじみと秋を感じ、物を見て秋を思うことを言います。「千々にもの思ふ」という言葉があります。人生の寂寥、生きることの悲しみから発生するところの物思いといえます。心のゆらめきを感ずることが、「秋思」の本当の意味で、「秋懐」も同じ意味です。「傷秋」には、秋の訪れを傷む意味があります。
この句では、秋をしみじみと感ずる中で、身近にある「石」にことよせて、まるで人のように寄り添ったり、離れたりしている、と詠っています。
作者かつら・のぶこの紹介は、2005年6月4日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・昨日、雨で順延していたワールドシリーズ、アストロズとフィリーズの第3戦が始まりました。サッカーワールドカップの日本代表26人が決定しました。大迫勇也、原口元気選手が選から漏れました。さて、この陣容で1次予選のドイツ、コスタリカ、スペインに勝てるのでしょうか。壁はとてつもなく高いですね。
投稿者 m-staff : 2022年11月02日 09:37
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