[2022年11月05日]

行く秋や隣の窓の下を掃く

前田普羅(1884~1954)

行く秋が秋の季語。秋の名残、秋の別れ、秋の果てなども同意の季語です。
行く秋は、秋が過ぎ去って行くころの季節感をいいます。草木も枯れ始め風も冷たく日が短くなって暖房が欲しくなるころです。去り行く秋を惜しむ気持ちがあって、寂しさもありますが、春とは違って、物思いにふけることもあります。俳句では循環する季節を旅人になぞらえて「行く」とするのは、四季の中で春と秋だけですね。暑い夏と寒い冬には使いません。
この句では、行く秋に、隣の家の窓の下まで掃くという行為にさまざな思いが込められています。
今日は、世界津波の日。
作者まえだ・ふらの紹介は、2005年2月5日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・大リーグの選手会が選ぶ今シーズンの年間最優秀選手にヤンキースのジャッジ選手が選ばれました。大谷選手の2年連続の受賞はなりませんでした。これによりシーズンMVPの行方が注目されますね。イギリスで開かれている体操の世界選手権の男子個人総合の決勝で橋本選手が金、谷川選手が銅メダルを獲得しました。おめでとう。
今日は横浜へお出かけ。

投稿者 m-staff : 2022年11月05日 09:34

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