[2022年11月27日]

落葉焚き身に寄るしじま払ひけり

石原八束(1919~98)

落葉焚きが冬の季語。落葉(らくよう)、落葉風、落葉雨、落葉時雨、落葉掻、落葉籠、落葉掃く、落葉時なども同意の季語です。
晩秋から初冬にかけて、すべての落葉樹が葉を落としてしまいます。落葉焚きは、それらの葉をかき寄せて清掃し、ついでに燃やしてしまいます。最近は、ダイオキシン問題もあって、昔のように自由に焚火をすることはできなくなりました。季語でいう落葉は、冬期、もろもろの木の葉が風に散り、また木の葉の散り落ちた様子をいうことになります。
この句では、落葉焚きをしながら、身についたしじま(静寂)までを払ってしまいたい、と詠っています。
作者いしはら・やつかの紹介は、2005年4月5日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・ワールドサッカーは、フランスが早々と決勝トーナメント進出を決めました。日本はコスタリカと対戦、日本十が大いに湧くことでしょう。今朝は快晴で雪を被った富士山がくっきりと見えます。

投稿者 m-staff : 2022年11月27日 09:35

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/8324