[2022年12月15日]

寒風のぶつかりあひて海に出づ

山口誓子(1901~94)

寒風が冬の季語。北風(きたかぜ、きた)朔風、冬の風なども同意の季語です。
冬の気圧配置は、大陸には寒冷な高気圧、太平洋上には低気圧が発生して、西高東低の気圧配置になります。この高気圧から低気圧に向かって吹き込む風が北西の季節風で、一般に身を切られるような寒さをもたらす北風ですね。強く吹くときは、日本海側は雪、太平洋側は乾燥した晴天が続くので、各地の地理的条件によっては影響も様々に起きます。
この句では、寒風が陸上で各々ぶつかり合って海に出ると大きく情景をとらえていますね。
作者やまぐち・せいしの紹介は、2005年1月24日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・サッカーワールドカップの準決勝、フランス対モロッコは、フランスが2対0で勝って、優勝した前回大会に続いて決勝進出を決めました。今大会でわずか1失点のモロッコの堅い守備を崩して得点を重ねました。フランスの選手はしなやかな体を躍動させて守備に攻撃に冴えを見せます。アルゼンチンとの決勝戦、フランス有利と見ました。

投稿者 m-staff : 2022年12月15日 09:56

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