[2023年01月16日]

寒木瓜や人よりも濃き土の息

福永耕二(1938~80)

寒木瓜(かんぼけ)が冬の季語。冬木瓜、冬の木瓜なども同意の季語です。
バラ科の落葉低木。原産地は中国。木瓜は普通、春に開花しますが、これは寒中に咲く木瓜のこと。日当たりのよい庭や、鉢植えの木瓜は冬の寒さにも負けずに花を咲かせます。園芸上では緋木瓜の別称を寒木瓜といいます。その代表品種が「緋の御旗」で、鮮やかな紅色一重咲きの花は古くから知られています。寒木瓜には紅い花が多く見られますが、白寒木瓜、寒更紗などもありますね。
この句では、白寒木瓜に対して、人の息よりも土の息の方が白い、と詠っています。
今日は、薮入り。今では見られなくなりましたね。
作者ふくなが・こうじの紹介は、2006年4月9日を参照。
(出典:青柳志解樹編著「俳句の花 上巻」、創元社、2004年刊)
・新型コロナウイルスは、国内で3年前の1月15日に初めて感染が確認されました。厚生労働省の調べでは、これまでに感染した人は累積で3100万人、亡くなった人は6万2000人にのぼっています。去年秋からの第8波では、第7波をさらに上回る規模で感染が拡大しています。収束の見通しはまだまだつきません。

投稿者 m-staff : 2023年01月16日 09:54

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