[2023年01月30日]
胼の手をあはせて拝むほとけかな
橋本鶏二(1907~90)
胼(ひび)の手が冬の季語。胼薬(ひびぐすり)、皸(あかぎれ)あかがりなども同意の季語です。
胼は、寒さのために血行が悪くなり、汗腺や油腺がよく働かなくなって、手足にひび割れができることを言います。ひどいときは血が滲み、熱もあり、見るからに痛々しく見えますね。ワセリンやベルツ水を塗って直します。メンソレータムが効きます。これは手袋や足袋、靴下、入浴、皮膚の手入れをすれば解消しますね。
この句では、ひび割れてしまった手を合わせて仏さまを拝んでいる、と詠っています。
作者はしもと・けいじの紹介は、2010年9月21日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・WHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言してから3年になります。また、WHOによると世界全体で新型コロナウイルスの感染者は、6億7000万人以上、死者は680万人以上とのこと。気の遠くなるような数字ですね。十分な対策をして、安易な感染対策の緩和はしないほうが良いと思います。
投稿者 m-staff : 2023年01月30日 09:49
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